都立病院等連携研究 都立病院等連携研究業績 多摩キャンパス
神経カンファレンス
駒込・医学研
リサーチカンファレンス
TMEDフォーラム その他

第2回TMEDフォーラム

第2回TMEDフォーラム(多摩キャンパス・医学研の研究発表会)

公益財団法人東京都医学総合研究所(医学研)では、臨床医療の第一線を担う多摩総合医療センター、小児総合医療センター、神経病院及び府中療育センターとの間で、従来から多くの共同研究を実施しています。一昨年度に引き続き、臨床医と基礎研究者が相互に最新の成果を発表しあう場を設け、基礎研究の成果の臨床への応用や、臨床の課題に基づく研究の展開を図るため、3月15日(水)に第2回TMED(ティーメド)フォーラム を開催しました。

2回目の開催となった今回は、医学研との共同研究に取り組む医師による口頭発表や、所内で高い評価を得た医学研の研究員によるポスターセッションなど、若い世代の医師・研究員らによる演題が多く見られました。なお、医学研と各病院・施設をあわせて約120名が参加する盛況ぶりでした。

病院からの口頭発表は、小児総合医療センター新生児科の賀来卯生子医員による 「極低出生体重児の乳幼児期腎機能の推移」 と、神経病院脳神経内科の林健太郎医員による 「完全閉じ込め状態 (communication stage Ⅴ) に至ったALS例の臨床病理学的検討」 の2題で、いずれも所属先の診療内容の特色をよく表わす事案が発表されました。

医学研からは、西村幸男客員研究員 (4月に脳機能再建プロジェクトリーダーとして着任) が 「人工神経接続による脳機能再建」 について口頭発表を行い、ポスター展示と併せ、病院関係者の関心を集めていました。

後半の時間帯は、医学研及び各病院・施設から出展された約30枚のポスターによるセッションを行いました。ポスターに加えて動画の映写なども含め、最新の研究成果に関する情報が提供され、府中療育センター 柳瀬院長による閉会挨拶の後まで、会場のあちらこちらで病院の医師等と医学研の研究者らによる熱心な意見交換が続きました。

医学研では、フォーラムに先立ち開催した会議の席上、多摩キャンパスの各病院・施設と協議した内容を踏まえ、年1回のフォーラム開催にとどまらない連携協力を日常的に進めていけるよう、具体的な取組に順次着手していきます。


※ TMEDフォーラム:Tama translational MEDical science forumの略。

写真:上から、口頭発表、 ポスターセッションの様子

写真:左(上)から、口頭発表、 ポスターセッションの様子