都医学研セミナー
発達障害原因遺伝子CDKL5の多元的アプローチによる機能解析
演者
田中 輝幸
東京大学大学院 国際生物医科学講座 発達医科学分野 准教授
東京大学大学院 国際生物医科学講座 発達医科学分野 准教授
会場
(財)東京都医学総合研究所 2階講堂
日時
平成24年3月12日(月)16:00
講演要旨
Cyclin-dependent kinase-like 5 (CDKL5) 遺伝子はXp22領域に位置し、Mitogen-activated kinases (MAPKs)及びCyclin-dependent kinases (CDKs)と相同性のあるセリン・スレオニン・キナーゼをコードする。2003年以降、X連鎖性West症候群、及び非典型Rett症候群患児におけるCDKL5遺伝子変異の報告が相次ぎ、本遺伝子は難治性てんかん・発達障害の原因遺伝子として注目を集めているが、その神経発達における機能、及び遺伝子変異による病態機序はほとんどわかっていない。我々はこれらの解明を目指し、酵母ツーハイブリッド法とプロテオミクス解析を用いた unbiased アプローチと、ノックアウト(KO)マウス解析を軸としたtargetedアプローチを組み合わせた、多元的戦略による解析を行っている。
まず酵母ツーハイブリッド法とin vitro キナーゼアッセイにより、CDKL5の新規リン酸化基質を同定し、それらの機能解析を進めている。更にマウス脳を材料に、アフィニティーカラムクロマトグラフィーとLC-MS/MSを組み合わせたCDKL5キナーゼドメインに対するインタラクトーム解析による、CDKL5リン酸化基質の網羅的スクリーニングを現在進めている。また我々はCdkl5 floxマウス及び、Cdkl5 KOマウスを作製した。KOマウスの大脳皮質・海馬神経細胞の微小形態解析、長期増強現象等の電気生理学的解析、脳遺伝子発現解析、網羅的行動解析などを行い、これまでに海馬錐体細胞樹状突起棘の異常、電気生理学的異常、種々の行動異常などを見出し、更に解析を進めている。
本セミナーではこれらの研究成果を中心に講演を行う。
まず酵母ツーハイブリッド法とin vitro キナーゼアッセイにより、CDKL5の新規リン酸化基質を同定し、それらの機能解析を進めている。更にマウス脳を材料に、アフィニティーカラムクロマトグラフィーとLC-MS/MSを組み合わせたCDKL5キナーゼドメインに対するインタラクトーム解析による、CDKL5リン酸化基質の網羅的スクリーニングを現在進めている。また我々はCdkl5 floxマウス及び、Cdkl5 KOマウスを作製した。KOマウスの大脳皮質・海馬神経細胞の微小形態解析、長期増強現象等の電気生理学的解析、脳遺伝子発現解析、網羅的行動解析などを行い、これまでに海馬錐体細胞樹状突起棘の異常、電気生理学的異常、種々の行動異常などを見出し、更に解析を進めている。
本セミナーではこれらの研究成果を中心に講演を行う。
世話人
林雅晴 副参事研究員(こどもの脳プロジェクト)
参加自由
詳細は下記問合せ先まで
お問い合わせ
(財)東京都医学総合研究所 研究推進課 普及広報係
電話(03)5316-3109
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