HOME広報活動刊行物 > April 2015 No.017

開催報告

第11 回 都医学研国際シンポジウム:
Advances in Biomedical Optical Imaging

講師:ヒト統合脳機能プロジェクトリーダー 星 詳子

平成27年2月20日に、医療における革新的生体光イメージングの基礎と臨床応用をテーマに第11回 都医学研国際シンポジウムを開催しました。(1)基礎編:生体内光伝播数理モデル,( 2)連続光を用いた拡散光トモグラフィ-、(3)時間依存拡散光トモグラフィ-、(4)革新的技術:蛍光トモグラフィ-、光音響イメージング、非接触時間分解計測、拡散相関スペクトロスコピーの4つのセッションから構成され、海外(ドイツ、イギリス、アメリカ)から8名、国内から6名の研究者が講演し、活発な意見交換が行われました。ランチタイム1時間をはさんで、9時から18時までのタイトスケジュールでしたが、世界的に有名な研究者が一堂に会し、一日で全員の話しを聞くことができ、とても有意義であったと好評でした。また、講演者との熱い議論や旧交を温める場にもなり、実りの多いシンポジウムでした。

近年様々な光イメージング技術が開発されていますが、本シンポジウムは、これらの最新技術の現状と展望について意見交換を行い、「光画像診断学」創出へつなげることを目的としていました。ここで用いられている光は近赤外領域(波長700-1300 nmくらい)の光で、生体に対して無害であり、人を対象とした生体イメージング法として以前から有望視されてきましたが、生体における光伝播の特性から高精度のイメージングはまだ難しく、様々な課題が残されています。今後、実用化のためには国際レベルの研究協力が必要であり、今回のシンポジウムを機に、世界的に研究の輪が広がっていくことを願っています。

最後に、シンポジウムを盛会の内に終わらせることができたのは、普及広報係の皆様、中央映像室の皆様、そしてヒト統合脳機能PTのスタッフのおかげであり、この場をお借りして心から御礼申し上げます。

講演中

講演中

ページの先頭へ