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開催報告

第13回都医学研国際シンポジウム(平成27年11月20日実施)
Molecular Basis of Viral Diseases

主催:ウイルス感染プロジェクトリーダー小池 智

平成27年11月20日に、主にウイルス感染症の先端的研究をされている国内外の演者をお招きし、第13回都医学研国際シンポジウムを開催しました。一昨年11月13日に旧臨床研・微生物研究部門の部長を務められた野本明男先生がお亡くなりになったことから、海外からはStony Brook大学・Eckard Wimmer博士、California大学Irvine校・Bert Semler博士、North Carolina大学・Stanley Lemon博士、Pasteur研究所・Francis Delpeyroux博士の4名の先生方を、国内からも野本先生に縁の深い7名の先生方をお呼びし、追悼の意味も込めてこのシンポジウムを行わせていただきました。所内外から100名を越える方々にご参加いただくことができ、会場が一杯になる程の賑わいで、刺激的な発表と活発な討論が行われました。

野本先生が旧臨床研で国際シンポジウムを開催されたのはちょうど25年前のことでした。私は当時臨床研で働き始めたばかりでしたが、多くの海外のウイルス学者に初めてお会いすることができて大変刺激を受けたことを記憶しております。その後ウイルス学も大きく展開していきましたが、ウイルス学の発展に日本のウイルス学研究者、都医学研出身者も大きく貢献していることを実感した次第です。今回若手研究者も多数参加していましたが、このシンポジウムが参加者の刺激となり、ウイルス学全体や自らの研究方針に何らかの展望を与えることができていたらシンポジウムとして役割を果たせたのではないかと思います。

今日の都医学研の感染症研究の発展の基礎を築いてくださった野本明男先生のご冥福を改めてお祈りいたします。

 
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