--米国科学雑誌「Cell(セル)」に小松雅明副参事研究員(蛋白質リサイクルプロジェクトリーダー)が執筆した総説が掲載されました。--
掲載内容
オートファジーは自食作用とも呼ばれる大規模な細胞内分解経路である。その過程には、細胞質の一部が膜によって取り囲まれたオートファゴソーム(自食胞)が形作られる過程と、それがリソソーム(分解酵素群が詰まった小胞)と融合してタンパク質などの細胞質成分を分解する過程から成り立っている。オートファジーの最も基本的な役割は、細胞の飢餓に対する適応である。実際に、細胞を栄養飢餓におくとオートファジーが強く誘導され、エネルギー生産や新たなタンパク質合成のため、元あった細胞内タンパク質を分解して必要なアミノ酸を新生タンパク質合成やエネルギー源として供給します。一方、栄養が十分な状態でも常にオートファジーは弱いながら起きており、不要なタンパク質や細胞内小器官を除去して、細胞を正常に保っています。本総説では、オートファジーをリノベーション(細胞刷新)という観点から、その細胞および個体レベルにおける機能を概説した。

