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2012年01月15日

--米国科学雑誌「Genes & Development」の1月号にゲノム動態プロジェクトの早野元詞博士研究員、加納豊博士研究員、正井久雄分野長らの「真核細胞染色体複製タイミングの制御因子の発見」に関する論文が発表されました。--


掲載内容
 真核細胞の染色体複製はゲノム上の多くの部位から開始する。複製起点は、G1初期にあらかじめ形成された多くの複製前複合体の中から、細胞周期のS期に、規定された順序で選択的に活性化され秩序正しく進行する。このような、複製タイミングの制御は種を超えて存在するメカニズムであるにもかかわらず、その制御機構はこれまで未知であった。
 我々は、分裂酵母の複製開始を制御するCdc7/Hsk1キナーゼ機能のバイパス変異としてテロメア結合因子Rif1を同定した。Rif1はチェックポイント制御には関与しないが、rif1欠損株では、通常不活性な後期複製起点が前期に活性化されるようになるとともに、通常S期初期に活性化する複製起点の活性化のタイミングが遅延し、複製起点活性化のタイミング制御がゲノムワイドで喪失した。Rif1はテロメアのみならず染色体腕部およびセントロメアコア領域にも結合し、腕部への結合がタイミング制御に重要である。Rif1はチェックポイント機能とは独立にゲノムワイド複製タイミングを制御することが証明された初めての因子である。

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