2014年6月19日
共同研究開発加速のため延世大学と都医学研は「研究交流の包括覚書」を締結しました
去る6月19日、延世大学において、延世大学BK21プラス・都医学研シンポジウムが開催されました。
当研究所の田中啓二所長が「脊椎動物の胸腺プロテアゾ-ム;CD8+T細胞の分化における役割」と題して、特別講演を行いました。
糸川参事研究員が「精神疾患における新たな概念:カルボニルストレス誘導性統合失調症―精神症状を持つGlyoxalase I 欠損症の家系」と題して、新規性に富んだ素晴らしい講演を行なったほか、認知症プロジェクトの長谷川参事研究員ら5名の研究員が講演をしました。
この延世大学とのジョイントシンポジウムを機会に、延世大学のBK21 PLUS Initiative for Biology Function & Systemsと、東京都医学総合研究所は、将来的な研究体制の関係強化を視野に入れ、「研究交流の包括覚書」(MOU:Memorandum of Understanding)の締結を行いました。
平成26年6月19日 延世大学と都医学研による研究交流の包括覚書の締結
(左側写真:田中啓二所長(左)と、Hyun Yoon Shin副学長(中央)、Young Guen Kwon教授・学部長(右)
①共同の教育および研究活動を行い、②研究所見、傾向等に関する情報交換、③共同研究、講義、および協議のための研究者の分担、④セミナー、シンポジウムおよび学会への参加、⑤学問的資料、発表および他の情報の交換等により、研究活動の協力体制を推進することが目的です。両組織にはこれらの活動に伴う情報の共有の際は守秘義務が課されており、12か月毎に内容の見直しや終了が可能であるという内容になっています。
今後、都医学研も国際化の中で各国の研究者、研究施設と本件のような「研究交流の包括覚書」を交わしていくことは、国際間の共同研究をアピールするためにも非常に重要な課題であるといえます。