About us 私たちについて

透過型電顕標本作製の技術支援、受託を業務としています。

透過型電顕で組織構造を観察するためには、大まかに固定→包埋→薄切→染色の手順を踏みます。

まず初めに、組織を生体に近い状態で保存するため、グルタールアルデヒドと四酸化オスミウムで処置します(固定)。組織はそのまま置いておくと腐ってしまうため、腐らないようにするための非常に重要な処理です。次に、顕微鏡で観察するには電子線が通過できなければならないため、組織を薄くスライスしていきます。薄く切るためには適度な硬さが必要で、組織をエポキシ樹脂(プラスチックのようなもの)に埋め込みます(包埋)。そして、超ミクロトームという機器を用いて、電子線が透過できる厚さ(50~80nm=1mmの1/12000以下、光学顕微鏡標本の1/100以下)に組織を薄く切ります(薄切)。このままではコントラストがないため、観察しやすいように酢酸ウランとクエン酸鉛という重金属で細胞内の微細構造を染め分けます(染色)。

これらの処理を経てはじめて、顕微鏡で観察できるようになります(詳細は、下記メソッドにて紹介しています)。

Histological methods デンケンでできること

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