Method メソッド

固定

前固定

グルタールアルデヒド
  • 組織を生体に近い状態で保存する=蛋白の固定
  • グルタールアルデヒド単体 or ホルムアルデヒドとの混合液
  • 灌流固定が良

切り出し

安全剃刀
  • 組織を適当な大きさに切り分ける
  • 1~2mm角=電顕用の固定液は浸透速度が非常に遅い

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包埋

後固定

四酸化オスミウム=組織が黒変
  • 脂質(生体膜)の固定

脱水

エタノール
  • 包埋剤は非水溶性=組織の水分除去

置換

酸化プロピレン
  • 脱水剤と包埋剤の両方に親和性をもつ溶液

包埋

エポキシ樹脂
  • 樹脂に組織を埋め込み重合硬化

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薄切

準超薄切

光顕用切片
  • ウルトラミクロト-ム
  • 0.3~1μm厚、ガラスナイフで切削
  • トルイジン青染色
  • 包埋直後の樹脂ブロック
  • 染色中の準超薄切片
  • ガラスナイフ

光顕観察

  • 目的構造の確認、地図の役割

トリミング

  • 実体鏡下で、安全剃刀を用いて削ぎ落とす
  • 0.3×0.5mm程度の面積
  • 不要な部位を削り取る
    (イメージ図)
  • トリミング後の切削面

超薄切

電顕用切片
  • ガラスナイフ or ダイヤモンドナイフで切削
  • 50~80nm厚(光の干渉色で判定=グレー~シルバー)
  • グリッドメッシュ=電顕用のプレパラート、直径3mm
  • ダイヤモンドナイフで薄切
  • ボート上の超薄切片
  • ウルトラミクロトーム
  • グリッドメッシュ

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染色

電子染色

重金属
  • 酢酸ウラニルとクエン酸鉛の二重染色

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観察

直接観察

こちらが透過型電顕の“生”の像になります。電子線は目に見えないので蛍光板に当てて発光させたものを観察します。
写真はアナログフィルムで撮影し、その後に現像を行います。

デジタル観察

現在では一般的になった観察方法です。蛍光板・フィルムの下にあるCCDカメラでライブ観察・撮像します。

  • 直接観察(蛍光板)
  • デジタル観察
    ※左と同じ場所です

モニタでみる(デジタル観察)よりも蛍光板でみる(直接観察)ことに慣れましょう。
撮影はデジタルで行うにしても、観察は蛍光板で行った方が、本当の意味で知識が身に付きますよ!

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