品質管理プロジェクト

INTRODUCTION

細胞は生命体の基本単位です。本プロジェクトでは、細胞の中で行われる「品質管理」の分子メカニズムを研究しています。

ものを作る工場では、不良品を出さないように、材料のチェック、製造過程の監視、最終製品の検査などが常に行われていますが、これと似たことが私たちの細胞の中でも起こっています。
例えば細胞の中には、オルガネラと呼ばれる生体膜で区画化された構造が存在し、エネルギー生産、タンパク質の合成と輸送、物質の修飾といった、生命活動に不可欠な役割を担っています。 そのため、ストレスを受けたり、古くなったりして機能が低下した(工場でいう不良品のような状態の)オルガネラやタンパク質が蓄積すると、細胞が正常に活動できなくなり、老化の進行や神経変性疾患・代謝異常症などの疾患に繋がることが近年明らかになってきています。

そこで重要になるのが、わたしたちの研究する「細胞内品質管理」です。
細胞は、傷ついたり機能しなくなったオルガネラやタンパク質を自ら修復したり、分解・除去する仕組みを備えています。
細胞内品質管理の分子メカニズムを明らかにすることは、「細胞がどのような仕組みで健康を維持しているのか」の理解を深めます。
これにより、疾患発症の原因を特定し、将来的には新しい予防法や治療法の開発につながる可能性があります。生命の最小単位である細胞の品質管理を探求し、健康な社会の実現に貢献することを目指します。


TOPICS & INFO

  1.  2025/11/01

    お知らせ

    プロジェクトホームページを設立しました。

  2.  2025/04/01

    お知らせ

    細胞内品質管理プロジェクトが発足しました。

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