メンバー
平井 志伸 Shinobu Hirai 
Information
2021年度の創発的研究支援事業に採択されました。
研究科題名 「脳生理機能を支える糖の脳内動態の解明」
本課題に一緒に取り組んでくださる、学部、修士、博士課程の学生、
及び、非常勤研究員、技術研究員、募集しています！
学生、社会人問わず、博士号取得の為の支援制度がありますので、ご相談ください。
- 連絡先
- Email：hirai-sn
TEL：03-5316-3100（睡眠プロジェクト：内線3822 ）
関連URL：https://researchmap.jp/shinobu
創発的研究実施内容:
私達は神経、グリア細胞の栄養源となる『糖』の基本的な脳内動態を明らかにし、その変化が脳の生理機能、病態時の表現型に与える影響の解明に挑戦しています（図①）。
最近、私達は思春期の砂糖の過剰摂取により精神疾患様症状が惹起されることを、モデルマウスを用いて実証しました(Science Advances, doi: 10.1126/sciadv.abl6077)。そのモデルマウスでは、血管から脳内へのグルコースの輸送が顕著に障害されていました。またアルツハイマー病が『第３の糖尿病』と呼ばれることなどからも、代謝経路の破綻がある種の精神・神経疾患の発症や重篤化に寄与している可能性は十分予想されます。 本研究の遂行により、細胞内、脳内代謝改善からの創薬が見込まれ、現行のチャネルやトランスポーターの機能阻害や促進に頼った脳疾患の治療法に変革をもたらすことが期待されます。
最近の主要なTopics
- 2021年
- 4月
- 産休より復職
- 5月19日
- 第68回 実験動物学会総会 大会シンポジウム口演
『栄養環境依存的な 精神疾患モデルマウスの開発とその利用』 - 6月
- 邦文総説発表
『Glucoseロジスティクスの低下を伴う新規精神疾患モデルマウスの開発とその関連知見』 神経回路学会誌 28(2) 93-101 - 11月11日
- Science Advances誌に論文発表：“High-sucrose diets contribute to brain angiopathy with impaired glucose uptake and psychosis-related higher brain dysfunctions in mice.”
doi: 10.1126/sciadv.abl6077 - 11月11日
- Science Advances掲載内容が弊所よりプレスリリース >>
- 11月26日
- 2021年度 創発的研究支援事業への採択発表
- 12月22日
- Science Japan Office 主催 第18回 “Science Café” 登壇