睡眠障害の病因・病態解明と治療法の開発
現代社会では夜型化と短時間睡眠化が進行し、労働の質的変化もあって慢性的な睡眠障害を訴える人が増えている。睡眠障害に伴う社会生活上の最大の問題は眠気である。しかしどのように睡眠・覚醒が維持され切替えられるかという睡眠調節機構は未解明である。
本プロジェクトでは、重度の眠気を呈し、睡眠・覚醒中枢自体の機能異常が原因である中枢性過眠症に焦点をあて、その病因・病態を解明する。また眠気などの主観的症状を適切に評価する客観的指標を開発する。さらに睡眠・覚醒に伴う脳内のエネルギー動態を明らかにし、睡眠調節機構の理解から良質な睡眠の条件を明らかにすることを目指す。