SRRS : 刺激薬物再使用リスク評価尺度 (日本語版)
SRRS(Stimulant Relapse Risk Scale: 刺激薬物再使用リスク評価尺度)は、薬物依存患者さんの覚せい剤・リタリン・MDMAなどの刺激薬物に対する再使用(スリップ)リスクを多元的に判断・予測するために東京都医学総合研究所が開発した自記式質問紙尺度です。
質問は全部で35項目からなり、5つの次元(再使用不安と意図、感情面の問題、薬物使用の衝動性、薬物使用へのポジティブな期待、薬害認識の不足)から再使用リスクを評定します。また、病識を著しく欠いた回答者をスクリーニングするためのスケールを5項目設けています。回答所要時間はおおむね15分程度です。
薬物再使用を予測することは極めて重要ですが、薬物再使用リスクはシンプルな「薬の欲しさ」として表明されるだけではありません。本尺度を用いることで、多次元的に再使用のリスクを評価・予測することが期待できます。
SRRSのご利用をお考えの方へ
- SRRSは学術・臨床・研究目的に用いられるのであればフリーでご利用くださって構いません。
- 開発元(東京都医学総合研究所)に許可を取る必要もございません。
- ただし、商用目的でのご使用はご遠慮ください。
- ファイルを下記よりダウンロードしてご利用ください。
- 学会や学術誌での発表の際には、下記文献の引用をお願いいたします。
- 尺度の標準化の結果についても、下記文献に記載してありますので、ご参照ください。
参考文献
Ogai, Y., Haraguchi, A., Kondo, A., Ishibashi, Y., Umeno, M., Kikumoto, H., Hori, T., Komiyama, T., Kato,R., Aso, K., Asukai, N., Senoo, E., and Ikeda, K. (2007)
Development and validation of Stimulant Relapse Risk Scale for drug abusers in Japan.
Drug and Alcohol Dependence, 88, 174-171.
Ogai, Y., Haraguchi, A., Kondo, A., Ishibashi, Y., Umeno, M., Kikumoto, H., Hori, T., Komiyama, T., Kato,R., Aso, K., Asukai, N., Senoo, E., and Ikeda, K. (2007)
Development and validation of Stimulant Relapse Risk Scale for drug abusers in Japan.
Drug and Alcohol Dependence, 88, 174-171.
ダウンロード はこちらから(2016/01/21)
お問い合わせ・共同研究のお誘い
- 現在私たちの研究チームでは、SRRSの予測力をより高めるべく項目を見直しながら追加調査を行っております。もし私たちとの共同研究にご興味のある方はご一報ください。
- その他、尺度に関するご質問など含め、お問い合わせは依存性物質プロジェクトまでお気軽にご連絡ください。