
東京都医学総合研究所(都医学研)は、神経疾患、精神疾患、がん、感染症等の未解明の重要疾患に関する研究を総合的に行い、その成果を広く普及することにより、都民の医療と福祉の向上に寄与することを使命として、東京都の3つの研究所(東京都精神医学総合研究所、東京都神経科学総合研究所、東京都臨床医学総合研究所)が2011年に合併し、誕生しました。また、設立以来、基礎医学・臨床医学・社会医学の幅広い研究分野において、着実に成果を積み重ねてまいりました。
東京都では、65歳以上の高齢化率が2025年時点で23.4%に達しており、特に75歳以上の後期高齢者の人口は、2045年にかけて増加すると予測されています。後期高齢者人口の増加に伴い、認知症、がん、心疾患などの患者数の増加が予測される一方で、現代のストレス社会では精神疾患の増加や、あるいは、新型コロナウイルス感染症の影響により再認識された感染症対策など、都民の健康を取り巻く課題は多岐にわたります。都医学研では、都民のニーズに応えるため、神経疾患、精神疾患、がん、感染症などの多様な疾患の克服に向けて、最先端の研究に取り組んでいます。得られた成果を都民・社会に還元し、社会に還元することで、都民の健康寿命延伸とQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)向上に貢献しています。
2025年度から始まった第5期プロジェクトでは、「ゲノムとがん・疾患」「認知症と神経難病」などの10課題に基づき、5年間の期間を定め効果的・効率的に実施する17の「プロジェクト研究」に取り組んでいます。これに加えて、社会医学や感染症対策といった東京都の保健医療福祉施策に直接貢献する「研究センター」における研究を推進しています。また、東京都の研究所としてこれまで築いてきた都立病院や大学等との連携を、臨床応用の共同研究や研究人材の受入れ等を通じて、さらに発展させています。これらの取組により、新たな予防法や治療法の開発につながる研究を進め、東京から世界へ向けて優れた研究成果を発信し、都民や社会に希望を届けられるよう努めてまいります。
職員一同、全力を挙げて取り組んでいく所存ですので、今後とも、皆様の温かいご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。