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2019年度 第8回 都医学研都民講座
西田 淳志
日 本をはじめとする先進諸国では、平均寿命がのび、100歳を超えて生きる人たちもこれまで以上に多くなってきました。人間の生涯はとても長くなっています。近年の研究では、高齢期の健康や幸福感は、思春期の様々な環境や経験によって影響を受ける可能性が指摘されています。思春期には、脳が第二次性徴ホルモン等の影響を受け、喜怒哀楽といった感情の起伏も大きくなり、その時期に経験する様々な出来事が強い感情体験とともに鮮明に記憶されていきます。そうした経験や記憶は、人の価値形成に影響を与え、その後の人生に長期的な影響を与えるといわれています。この講演では思春期の経験や環境の大切さについて考えたいと思います。
笠井 清登
こ れまで思春期は、子どもと大人の間の人生の時期と考えられてきました。しかし最近は、思春期は単に大人になる前の未成熟で衝動的な時期ではなく、社会のなかで長期的に人生を送るために必要な力を身につけ、引き出す、特別に大事な時期であることが分かってきました。東京ティーンコホートの研究結果を紹介しながら、その力の構成要素とは何かを皆様と考えたいと思います。児童・思春期という、本来学業等に専念したい時期に、身体や精神に障がいのある家族をケアする役割を担っているヤングケアラーについても触れたいと思います。また思春期は、こころの不調が始まりやすい時期でもあり、こうした不調を理解しケアするうえで、思春期がどういう時期であるかを踏まえることの重要性についてもお話しさせていただきます。
日時 | 2020年2月12日(水)午後2時半~4時 (開場午後1時半) |
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場所 | 一橋講堂 (東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線 神保町駅 徒歩約4分、東京メトロ東西線 竹橋駅 徒歩約4分) アクセス情報はこちら |
定員 | 500名様 入場無料 |
申込方法 | 往復ハガキまたは電子メールにて (1通につき2名様まで)※ 先着順(締切日必着)
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申込締切 | 2020年2月7日(金) (必着) |
問合せ | 普及広報係 TEL.03-5316-3109 FAX.03-5316-3150 |
主催 | 公益財団法人 東京都医学総合研究所 |