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オンライン開催
2020年度 第2回 都医学研都民講座
松田 憲之
ミトコンドリアはエネルギー合成を担う重要な細胞内の小器官です。一方で有害な活性酸素種の産生源でもあり、細胞にとって諸刃の剣としての性質を持っています。そこで、ミトコンドリアの品質を識別し、機能の低下したミトコンドリアを選択的に除去する仕組みが必要です。
PINK1とParkinは遺伝性パーキンソン病の原因遺伝子産物です。演者らは、『PINK1とParkinが連携して、異常なミトコンドリアを細胞から除去することで、遺伝性パーキンソン病の発症を抑えている』ことを発見しました。本講演では演者らの実験データをもとに、『細胞レベルで見たパーキンソン病の発症機構』を解説したいと思います。
波田野 琢
パーキンソン病は原因不明に神経細胞が壊れてしまう神経変性疾患という病気です。特に脳の黒質と呼ばれる神経細胞がダメージを受けるのが特徴です。黒質神経細胞はドパミンという神経伝達物質を作っており、運動や感情を調整しています。そのため、この神経細胞が変性して脱落してしまうことで、動けない、震える、体が固くなるという症状が出てきます。また、運動症状以外に、不安、認知機能障害、睡眠障害なども認めます。最近の研究から、アルファ・シヌクレインという蛋白が凝集し、処理しきれなくなると発病することが判りました。今回は臨床研究から見たパーキンソン病の病態と治療について解説します。
日時 | 2020年10月1日(木)午後2時半~4時 (開場午後2時) |
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場所 | オンライン(Zoom) |
定員 | 500名様 (先着順) |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 電子メールにて受け付けます。※ 先着順(締切日必着)
※ なお、無効となる場合がありますので、記入漏れのないようにご注意ください。 |
申込先 |
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申込締切 | 2020年 |
参加条件 | 本イベントはウェブ会議システム「Zoom」を使用します。 事前に「Zoom」の「ミーティングテスト(https://zoom.us/test)」ページにて、アプリのダウンロードと音声の送受信が可能であることをご確認ください。 ※Zoomが利用できるパソコン等(必須)・ヘッドセット等(任意)は各自でご用意ください。アプリのダウンロードやパソコン等の設定については弊所ではご案内できませんので、各自でご準備をお願いいたします。 |
注意事項 |
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お問合せ | 事務局 研究推進課 普及広報係 TEL.03-5316-3109(平日 午前9時〜午後5時) |
主催 | 公益財団法人 東京都医学総合研究所 |