先生、
オミクロン株がこれから収まるかと思っていたところに、
ステルスオミクロン株というのが出てきたそうですね。
そうねえ。
ウイルスは、次々と形を変えるからねえ。
ステルスって、敵から見つからないようにできる、
っていうことですよね。
何か、とても怖そうなのですが。。。
確かに怖そうな名前よね。
でも、世界中で研究がされていて、
"ステルス"オミクロン株とも呼ばれることもある、
オミクロンの変異株 BA.2の性質も大分わかってきたのよ。
そうなんですね。
やっぱりステルスオミクロン(BA.2)株はオミクロン株より怖いのですか?
デンマークという国で、オミクロン株と
ステルスオミクロン(BA.2)株の感染しやすさを比較した研究の結果が、
最近報告されのよ。
それで結果はどうでしたか?
2万人近くの家族から、感染した人の調査をしたところ、
オミクロン株とステルスオミクロン(BA.2)株の感染の比率は、
それぞれ約30%と約40%でした。
やっぱりステルスオミクロン株は感染力が強いのですね。
でも、ワクチンを接種していない人から
ステルスオミクロン(BA.2)株に感染する確率は、
オミクロン株の3倍近いものの、
ワクチン接種している人からの感染の確率は、
むしろオミクロン株の方が高いくらいだったの(*)。
*この結果は、紹介した研究結果の方法で解析した時の結果で、解析方法により異なる結果になる可能性があります。
ということは?
ワクチンを接種していたら、
家庭内でステルスオミクロン(BA.2)株に感染する可能性を
オミクロン株の感染より、よく予防してくれるということ!
そうなんだ!
じゃ、ワクチンをきちんと打っていたら、
ステルスオミクロン(BA.2)株をあまり心配しなくても大丈夫ということですか?
そうね。
ワクチンを接種して、感染防御の策を十分とっていたら、
必要以上の心配をすることはないわね。
そうですか!
すこし安心しました。
でも安心しないで、
マスクと手洗いをきちんとして、感染には引き続き気をつけて、
毎日の生活を送りましょう!
3回目のワクチン接種も、
ステルスオミクロン(BA.2)株に効果的であることがわかっているので、
皆さん、積極的に接種しましょう。
先生、わかりました。
どこからやってくるかわからないステルスオミクロンに
攻撃されないように、気をつけます!
※ 上記の内容は、「オミクロン(Omicron)株の亜種」(2022/2/21掲載)を解説したものになります。
オミクロンにも、"ステルス"オミクロンにも負けないぞ!