都医学研の新型コロナウイルスに関する研究

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新型コロナ対策特別チームの取組に関する総括報告書(2023年5月2日)

社会健康医学研究センターは、2020年10月に設立された「東京感染症対策センター(東京iCDC)」に「疫学・公衆衛生チーム」として参画し、同じ疫学・公衆衛生チームの西浦博先生(京都大学大学院医学系研究科環境衛生学分野 教授)や、空間統計の専門家である柴崎亮介先生(東京大学空間情報科学研究センター教授)にご助言・ご指導をいただきながら、以下のとおり、東京都の人流データの分析を行っています。
今後、毎週、土曜日までの滞留人口の解析結果を随時更新していく予定です。

滞留人口モニタリング

都内主要繁華街における滞留人口モニタリング(6月6日更新)

ハイリスクな滞留人口を正確にとらえる

  • GPS の移動パターンから主要繁華街遊興目的で移動・滞留したデータを抽出※
  • ハイリスクな時間帯の滞留人口量を1時間単位で推定(500mメッシュ単位)
  • LocationMind 都医学研 厚労省ADB
  • 夜間滞留人口データとその後の新規感染者数、実効再生産数との関連が認められている※※
グラフイメージ

※ GPS移動パターンから職場と自宅の場所を推定した後,職場・自宅以外の15分以上の滞留をレジャー目的としてカウント

LocationMind xPopのデータは、NTTドコモが提供するアプリケーションサービス「ドコモ地図ナビ」のオートGPS機能利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータを使用。位置情報は最短5分ごとに測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれない。

※※ Nakanishi M, Shibasaki R, Yamasaki S, Miyazawa S, Usami S, Nishiura H, Nishida A. On-site Dining in Tokyo During the COVID-19 Pandemic: Time Series Analysis Using Mobile Phone Location Data. JMIR mHealth and uHealth, 2021

東京都内・主要繁華街 滞留人口モニタリング(6月5日までのデータ分析:要点)

    【直近の繁華街滞留人口の状況】
  • 夜間滞留人口(18-24時):GW前の水準を大きく上回ることはなく、ほぼ横ばいで推移(前週比:1.5% 減)。新型コロナ流行前の2019年同時期水準に比べると 38.6 %低い水準にとどまっている。
  • 昼間滞留人口:2週連続で増加しているものの(前週比:3.9%増)、GW前の水準を大きくは上回らない。
  • 夜間滞留人口・世代別占有率:深夜帯の世代別占有率は、全ての年齢層で横ばい。
  • 繁華街別夜間滞留人口:六本木の増加が著しく新型コロナ流行前の水準を上回る。一方、歌舞伎町の夜間滞留人口は未だ新型コロナ流行前の50%程度にとどまっている。
時間帯別主要繁華街滞留人口の推移東京(2020年3月7日~2022年6月4日)
繁華街夜間滞留人口(18-24時)東京:2019年以降の推移
時間帯別主要繁華街滞留人口の日別推移
夜間滞留人口の推移と実行再生産数のデータ
年代別占有率
7日間移動平均
ステイホーム指標:都内全域
都内大型ショッピングセンター内フードコート滞留人口推移
上野仲町通り
銀座コリドー街
六本木
渋谷センター街
新宿二丁目
歌舞伎町
池袋