森岡)大学生の頃は大阪の大学に在籍していました。学部生の頃から、人の役に立つ仕事がしたいと進路を考えていました。
学部で経験した理学分野の研究をさらに探求することで、人の役に立つ研究者を目指して大学院に進むことにしました。
森岡)大学でお世話になっていた先生に、医学研を紹介いただいたのがきっかけです。先生には、外部の大学院進学を含め相談していたこともあり、先生から進学先の一つとして紹介していただきました。
森岡)はい。関西の大学院も見ていましたが、医学研の連携大学院説明会(医学研で毎年実施しているイベント)にオンライン参加して、自分の研究したい脳の分野があることも分かりましたし、丸山先生(指導教官)と面談してみても、医学研が一番合っているなと感じたので、医学研に決めました。
森岡)特にありませんでした。地域にこだわるというよりも、自分の研究したい内容を最優先に決めました。父が転勤の多い仕事なので、地域へのこだわりが薄いのかもしれません。
森岡)大学院生として新潟に行ったのは、修士論文の中間報告で行った程度で、研究は医学研で進めています。
森岡)大脳皮質の細胞と細胞の間を満たす高分子の構造体(細胞外基質)に注目して研究しています。脳内では、ニューロンという神経細胞が情報を伝えています。その細胞の周りの細胞外基質、とくに「ヘパラン硫酸プロテオグリカン」の機能について研究しています。
大脳皮質内におけるヘパラン硫酸やその修飾酵素の機能については、まだ研究が進んでいない分野なのでやりがいを感じています。
森岡)設備が整っていることです。
大学院から東京で一人暮らしが始まり、存分に研究に打ち込める環境が整ったので、医学研の設備をフル活用して研究ができています。図書室の個室ブースは、他大学のラボや研究機関とのミーティングにも利用しています。
森岡)はい。医学研は一般の大学院より他の機関との連携が多いと感じていて、この点でも医学研に来てよかったと思います。
質が高いディスカッションができましたし、ミーティングによっても私の研究に別視点からアドバイスや知見が得られて、視野が広がりました。修士論文にも反映させられそうです。
森岡)修士課程を修了後は、企業から内定をいただいています。研究職として採用していただけたので、自分が携わった研究成果が世に出るように頑張りたいです。
森岡)研究がしたいなら、環境の変化を恐れずに挑戦してみてください。不安な点も調べていくうちに、必要な準備なども分かって解消するかもしれません。興味のある分野があったら、先生に問い合わせてみてください。