近年、質量分析計の性能は日々飛躍的に向上していますが、それに伴い機器購入費用も高額化しています。また、機器性能を安定かつ最大限に発揮させるための維持管理技術も難しくなってきているため、機器を集中管理し、その効率的利用を図る研究支援部門として蛋白解析室が設置され、以下のサービスを行っています。
現在、蛋白解析室には特性の異なる3台の質量分析計が設置されています。質量分析計は試料を導入する試料導入部、試料をイオン化するイオン化部、イオンを試料ごとに分離する分析部、分離したイオンを電気信号に変える検出部から構成されており、制御処理用のPCにより制御されています。LC-MSについては、本体試料導入部の前にオートサンプラ付きのnanoLCが接続されています。
また制御処理用のPCとは別に、取得データを各種データベースに照合させ同定を行い、更に定量計算も行うことができるデータ処理用PCが複数台設置されています。
これらの解析を行うことにより、所内の研究が生化学的研究から生理学的研究へとより早く進められるよう、解析のフルサポートを行っています。