基盤技術支援センター

研究技術開発室 / 質量分析室

近年、質量分析計の性能は日々飛躍的に向上していますが、それに伴い機器購入費用も高額化しています。また、機器性能を安定かつ最大限に発揮させるための維持管理技術も難しくなってきているため、機器を集中管理し、その効率的利用を図る研究支援部門として質量分析室が設置され、以下のサービスを行っています。

主なサービス

  • 機器・解析ソフトウエア等の使用受付
  • 機器・解析ソフトウエア等の技術トレーニング
  • 質量分析計を用いた受託分析
  • 3に必要となる前処理の受託

機器の概要

現在、質量分析室には特性の異なる3台の質量分析計が設置されています。質量分析計は試料を導入する試料導入部、試料をイオン化するイオン化部、イオンを試料ごとに分離する分析部、分離したイオンを電気信号に変える検出部から構成されており、制御処理用のPCにより制御されています。LC-MSについては、本体試料導入部の前にオートサンプラ付きのnanoLCが接続されています。

また制御処理用のPCとは別に、取得データを各種データベースに照合させ同定を行い、更に定量計算も行うことができるデータ処理用PCが複数台設置されています。

測定・利用の対象となる案件

  • 電気泳動後ゲル片の解析
  • 組織・細胞等の粗精製タンパク質の解析
  • 免疫沈降サンプルの解析
  • 粗精製タンパク質サンプルからのリン酸化タンパク質解析

これらの解析を行うことにより、所内の研究が生化学的研究から生理学的研究へとより早く進められるよう、解析のフルサポートを行っています。