平成30年度 連携大学院生の声

社会人学生として学位取得を目指す

大学院を目指したきっかけは何ですか。

私は、現在の勤務先である理化学研究所バイオリソース研究センター(つくば市)で進行中の、大規模な遺伝子改変マウスの網羅的表現型解析プロジェクトに携わっており、検査マウスの遺伝子型判定業務を主に行っています。その中で開発したSNPsベースの効率的なジェノタイピングシステムを発展させて、博士の学位を取得したいと考えました。

現在どのような研究をすすめていらっしゃいますか。

三浦さんフォト

上記のジェノタイピングシステムを活用した、遺伝子マッピングと遺伝的背景チェックを展開しています。SNPsマーカーは、最も一般的な実験用近交系統のC57BL/6(B6)系統をキーに、他系統とのゲノムワイドな多型検出が可能になっており、さらに、B6/JやNといった亜系統レベルの詳細解析も可能です。この技術を応用し、突然変異マウスの責任遺伝子座の特定や遺伝子改変マウスの遺伝的統御を行っているところです。

都医学研で研究をしてよかったことは何ですか。

遠方在住で勤務しながらも、社会人学生として無理なく学位取得を目指せる体制が整っているところです。例えば、自分の勤務時間と相談しながら研究することもできます。

社会人学生でいらっしゃいますが、お仕事との両立について教えください。

基本的には、平日の勤務時間以外を論文執筆のために充てることとしています。しかしながら、業務が立て込んでしまったりして、滞ってしまう場合も度々ありますが、指導教官のご理解や家族のサポートを受けながら、マイペースで少しずつ研究を進めています。

今後、都医学研で社会人連携大学院生を目指す方に、応援メッセージをお願いいたします。

三浦さんフォト

私のように、遠方の勤め先で都医学研に頻繁に通うことが難しいケースでも、研究内容によっては都医学研の連携大学院制度を活用した学位取得を目指すことができます。

キャリアアップのための選択肢として、このチャンスを是非検討されてはいかがでしょうか。