意義
難聴は生活の質に大きな影響を与え、認知症や心理社会的疾患の危険因子となることも明らかとなっている。難聴の病態の発症・進行には遺伝子バリアントが深く関与しており、難聴を治療するためには、原因となる遺伝子バリアントの同定と分子機能の解明が重要である。また、難聴治療にはこれまで補聴器、人工内耳が効果をあげてきたが、新たに遺伝子治療が加わった。従って、遺伝子機能に基づいて新たな遺伝子治療法を開発することは、患者の治療選択肢を増やし、大幅な聴力回復を実現する.
目標
- 先天性、加齢性および騒音性難聴の発症と発症抑制に関与する遺伝子を同定し、機能を解明する
- 難聴患者の病態を反映するマウスモデルを開発する
- 難聴遺伝子の機能と効果に基づいた新たな遺伝子治療法を開発する
メンバー
プロジェクトリーダー 吉川 欣亮