平成29年度 連携大学院生の声

~都医学研で学べることの良いこと、楽しいこと、うれしいこと~

都医学研は、研究をしっかりやりたい人にとって理想的な環境です。

sano

私は修士課程から東京都医学総合研究所で研究を開始しました。研究所に来てまず驚いたことは、私が学部生の頃に所属していた大学と比べて、先生方が雑務に追われることなく、研究だけに集中し、楽しんでいる姿があることでした。研究所では精鋭の先生方が中心となって研究が実施されています。そのため、潤沢な研究資金、充実した最先端の実験設備など、研究者をサポートする体制が整っています。自分のすぐそばで、最新の機器・技術を用いた高度な実験や、発表されたばかりの研究に関するディスカッション、論文の執筆が日々行われます。目まぐるしく進展していく世界トップレベルの研究の現場を肌で感じることができるのは研究所ならではだと思います。

sano

また都医学研ではいい意味で学生扱いされず、一人前の研究者と同じように本格的に研究に取り組めることも、良かったことのひとつです。私は円滑な身体運動を制御する神経ネットワークに関する研究に興味を持ち、脳機能再建プロジェクト(元:前頭葉機能プロジェクト)に参加しています。神経科学について詳しく知らずに飛び込みましたが、参加後数カ月で自分だけの実験テーマを決定し、早い段階からやりたかった研究を開始させていただけました。これまで院生の先輩の元で研究を実施していた私にとって、自分が主体的に研究できる都医学研の環境はとても贅沢なものです。もちろん研究指導も充実しています。第一線で活躍する先生方から直々に研究の基礎を教えていただけましたし、毎年のように共同研究の実施や、学会、研究会への参加の機会があり、外からも新しい技術や知見を得ることができます。都医学研での研究生活は大変刺激的で楽しく、自然と、真剣に、能動的に研究に打ち込むようになっていきました。

sano

研究者を目指し大学院への進学を決意したものの、初めのうちは研究とは具体的に何をすればいいのか想像もできず、果たして自分が研究者になれるのかも不安でした。しかし都医学研での研究生活は、大きな経験と自信を与えてくれました。研究者を目指す人にとって、都医学研での研究生活は大変楽しく有意義なものになると思います。ぜひ皆さんも進路として都医学研を考えてみてください。