5月10日(木曜日)、公益財団法人東京都医学総合研究所では、都立病院等における臨床業務から生じた各般の科学的疑問の解決を目指すことにより、当該業務の質的水準の向上を通じた都民への成果の還元を図るため、当研究所2階講堂において、平成30年度都立病院等連携研究発表会を開催しました。
都立病院等連携研究は、昨年度に研究所内で実施した見直し検討の結果を踏まえ、連携研究は本来いかにあるべきかという観点に立って、臨床現場での着想や技術をもとにした研究を重点的に支援するとともに、新たなシーズの掘り起こしにも役立つよう、今回から、仕組みの一部を改めました。
発表会では、応募のあった研究課題について発表及び質疑応答が行われ、都立病院からの外部委員を含む審査委員による採点結果を参考に、後日、下記3件に対して研究費の配分を決定しました。
No. | 研究課題 | 代表者 | プロジェクト等 |
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1 | 統合失調症に対するヤマブシタケの臨床試験を通じた新規治療薬の開発 | 宮下 光弘 | 統合失調症プロジェクト |
2 | 好酸球・好塩基球増多を伴う稀少な骨髄異形成症候群試料のゲノム異常 | 大保木 啓介 | 連携推進室 |
3 | 血管炎症候群の病態解明と新規治療の開発 | 渡邊 伸昌 | 花粉症プロジェクト |
4 | 慢性期病棟における難治性統合失調症患者の網羅的遺伝子解析 | 堀内 泰江 | 統合失調症プロジェクト |
当研究所では、これらの研究などを通じて、今後、都立・公社病院等との連携を一層充実できるよう、取組みを進めて行きます。