開催報告

第43回 サイエンスカフェ in 上北沢(2023年7月29日 開催)
身の回りのものを使って、虹色を作ろう!―酸性?アルカリ性?―


学術支援室 主席研究員 笠原 浩二

第 43 回サイエンスカフェ in 上北沢「身の回りのものを使って、虹色を作ろう!―酸性?アルカリ性?―」を幹細胞プロジェクトの江川優花さん、長谷部愛佳さん、船田淳太さんと一緒に事務局普及広報係の協力のもとで行いました。夏休み中の猛暑日が続くなか 3年振りに対面式で行われ、当研究所講堂に多くの小学生の皆さんと保護者様方が来てくださいました。「水溶液、pH とは何か?」についてイントロダクションを行い、身近にあるものを使った7種類の無色透明の水溶液の pH の違いを pH 試験紙を使って調べました。休憩とティータイムの後、皆さんに紫キャベツを細かくハサミで切ってもらい、水を加え電子レンジで加熱することで天然色素であるアントシアニンを抽出しました。そして、大学院生スタッフの指導のもとで抽出液を一人一人スポイトで水溶液に加えてもらい、pH により違った色に変わることを観察しました。色が鮮やかに変わったときには、皆さん目を輝かせていました。まとめとして、サンプル成分の解説、アントシアニンが含まれる果物や野菜とその意義、身体の中における pH の重要性についてお話し、最後にご自宅での自由研究として紫キャベツ実験をする際の方法と注意点について解説し、用意した pH 試験紙と紫キャベツ抽出液を皆さんに持って帰っていただきました。「楽しかったので、また参加したい。」「勉強になって面白かった。」などの感想をいただきました。

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