開催報告

2025年度 都医学研夏のセミナー「基礎・技術コース」(2025年7月30日~8月1日実施)
神経細胞を可視化し大脳新皮質の層構造の成り立ちを探る


脳神経回路形成プロジェクトリーダー丸山 千秋

2025年7月30日(水)から8月1日(金)にかけて、「神経細胞を可視化し大脳新皮質の層構造の成り立ちを探る」をテーマに、意欲ある高校生6名を対象とした集中セミナーを実施しました。

本コースでは、複雑な思考を司る哺乳類(マウス)の大脳新皮質の6層構造に注目し、進化的な比較対象として鳥類(ニワトリ)の脳を併せて検証しました。参加者は、研究員の直接指導のもと、学校ではまず体験できない最新の方法で神経細胞を染色し、各層における細胞の特徴を自分の目で確かめる本格的な実習に取り組みました。

さらに、高度な発生学研究の技術である「子宮内・卵内エレクトロポレーション」の実験を見学し、研究の最前線を間近で知る機会となりました。

実習後は、得られたデータを基に、「神経細胞が『いつ生まれて』『どこに移動したのか』」という発生の根幹に関わる謎について、研究室メンバーと熱のこもった発表と議論を行い、深い考察を重ねました。

参加者からは、2024 年度と同様、「普段は交流できない最前線の研究者の方から直接指導を受けられてとても貴重な経験でした」との声が寄せられました。都医学研は、今後も科学や脳の持つ奥深さと面白さを伝えるため、未来の研究者を志す皆さんが本物の体験と発見を得られる場を提供してまいります。来年度の開催にもぜひご期待ください。

実習の様子