− この都医学研セミナーは終了しました。-
演者 | 石埜 正穂 札幌医科大学 教授 |
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会場 | オンライン(Zoom) |
日時 | 2021年3月10日(水曜日)16:00~ |
世話人 | 青木 一正 知的財産活用支援センター長 |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
アカデミアの研究成果を医療の現場において、医薬・医療機器等の形で実用化するためには、薬事・臨床開発の壁を乗り越えなければならない。当該開発をすすめるためには時に数千億円規模の投資を必要とすることから、そのような高額の投資を正当化するだけの「エビデンス」と、投資の回収を担保できる「知財」の2つの要素が、高いクオリティーにおいて求められることになる。
質の高い知財を確保するためには、然るべき知財支援が欠かせないが、研究者自身も一定の知財リテラシーを有している必要がある。本セミナーでは、医学研究者が研究を計画・実施するうえで心得ておくべき知財の基礎として、特に特許の重要な成立要件である新規性、進歩性、および実施可能要件について、アカデミア研究者の観点から解説する。また、論文と特許の関係性について説明し、両者を出口として見据えた研究計画の在り方について論ずる。
最近では、抗体・核酸・細胞等を活用した新しい創薬モダリティが次々に生まれ、上市されている。そこで、開発する対象に沿った知財戦略・開発戦略の必要性と、それらを進めるうえでアカデミアに何が求められているかについても考察する。特に再生医療に関しては、札幌医科大学がニプロ社との協力のもとで実現させたステミラック注の開発経緯にも言及しながら説明を行う。