− この都医学研セミナーは終了しました。-
演者 | 山形 要人 精神行動医学研究分野 シナプス可塑性研究室 室長 |
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会場 | オンライン(Zoom) |
日時 | 2021年3月16日(火曜日)15:00~ |
世話人 | 池田 和隆 精神行動医学研究分野長 |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
神経活動によって遺伝子発現が変化し、様々な分子が脳内で誘導される。それらは主にシナプスで機能し、神経の長期的な可塑性や脳の病態に制御すると考えられる。私が発見した遺伝子産物だけでも、転写因子や合成酵素、情報伝達分子や裏打ち蛋白質、接着因子などがあり、多岐にわたる。これらの分子の解析によって「シナプス可塑性」の全貌が明らかになると期待していたが、個々の分子の機能が分っても、全体の統合的理解は日暮れて途遠しというのが本音である。一方、幾つかの分子は脳の病態との関連が明らかになりつつあるため、最近はそちらの解析を中心に進めてきた。本セミナーでは、この研究を始めるに至った経緯や病態における役割、治療薬開発の可能性などについて、これまでを振り返って総括したいと考えている。