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演者 | 小原 道法 感染制御プロジェクト 特別客員研究員 |
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会場 | オンライン(Zoom) |
日時 | 2021年4月28日(水曜日)16:00~ |
世話人 | 糸川 昌成 新型コロナ特別対策チーム 統括責任者 |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
2019年12月、中国の武漢市衛生健康委員会が重症の肺炎を起こす新しいウィルス性感染症の流行を発表しました。2020年1月16日に日本で1例目が確認されると、国内の感染は瞬く間に全国へと広がり、2月にはダイアモンドプリンセス号の集団感染が世界中から注目を浴びる事態となりました。
東京都の公的研究機関として世界的パンデミックという非常事態にできることは何か、感染症研究のプロである小原先生に御相談しました。その結果、都立・公社14病院の外来検査の検体を用いて、新型コロナの抗体を月3000件のペースで測定する大規模抗体測定プロジェクトが誕生しました。2021年3月までの検査件数は2万7千件を超え、1機関が実施した世界最大規模の調査が実現しました。その結果、都内の抗体陽性率は国が把握した値より数倍も高く、PCR件数の何倍もの無症状感染者がいることが判明しました。
ウェビナーでは、小原先生に抗体検査の結果を御紹介いただき、また各種の抗体測定系を組み合わせることにより新たな現象を見いだすことが出来た経緯などをお話しいただきます。また、世界の新型コロナウィルスワクチンの開発状況を御説明いただき、御自身が取り組まれているワクシニアウイルスを用いたワクチン開発の進捗もお話しいただこうと存じます。