- このテーマは終了しました。-
血糖値は食後に上昇しますが、膵臓から分泌されるインスリンによって速やかに元のレベルに戻ります。糖尿病は「インスリンの分泌低下や効果不足」によって血糖調節の仕組みに異常が生じた状態で、放置すれば慢性合併症の進行により失明、腎不全、足の切断などに至る場合があります。また健康な人でも加齢とともにインスリンの産生能や作用は徐々に低下し、食後血糖値は上昇します。
糖尿病の診断やフォローには、空腹時および食後血糖値やヘモグロビンA1c(過去1-2ヶ月間の平均血糖値を推測できる)が用いられてきました。最近ではこれらの指標に加え、機器の進歩により持続血糖測定が簡便にできるようになったことから「血糖変動幅」に注目が集まっています。血糖値の振れ幅が大きい、すなわち高血糖から低血糖への乱高下を繰り返す状況(血糖値スパイク)が続くと、血管や組織に大きな負荷がかかることが報告されています。そのため慢性合併症の増悪を招いたり、心筋梗塞や脳血管障害のリスクを高めることにもなります。さらには高齢者の低血糖や血糖値スパイクは、認知症の発症に深く関与することが示唆されています。
本講演では、これまでの報告や私たちの研究成果に基づいて、血糖値制御のメカニズムおよびその異常について解説します。また血糖値スパイクを避けるための対策(食事、運動、ストレス軽減など)を皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
演者 | 三五 一憲 都医学研・糖尿病性神経障害プロジェクト |
---|---|
開催方式 | オンライン(Zoom) |
日時 | 2023年11月24日(金曜日)15:00~ ※講演は1時間程度を予定しています。 |
世話人 | 正井久雄 所長 |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
申込方法 |
◆オンライン(Zoomウェビナー)◆ Zoomの登録フォームから事前登録を行ってください。 こちらへ Zoom登録フォーム 登録後、確認メールが自動送信されます。確認メールには視聴用URL・注意事項等が記載されていますので、必ず内容をご確認ください。確認メールは「no-reply@zoom.us」から送信されますので、メールを受信できるよう事前に受信設定をご確認ください。 ※ 確認メールが届かない場合は、お手数ですが下記のお問い合わせ先までお問い合わせください。 |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |