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『老化と健康2』
眠り、腸内細菌、フレイル予防、食、そしてAl…健康な長寿を目指して

第6回 「AI時代の健康長寿医療」 (このテーマは終了しました)

演者 桜田 一洋
慶應義塾大学
開催方式 オンライン(Zoom)
日時 2024年4月12日(金曜日)15:00~
※講演は1時間程度を予定しています。
世話人 正井久雄
所長
参加自由 詳細は下記問合せ先まで
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お問い合わせ 研究推進課 普及広報係
電話 03-5316-3109

講演要旨

同じ病気と診断された患者さんでも、病気の特徴や治療の効果は一人ひとり異なっています。老化の進行も個人によって異なり、同じ人でもライフステージの中で変化します。これまでの医療はヒトを平均ととらえる統計学によって開発されてきました。しかし、この方法では個人レベルでの病気の発症や老化の進展を予測することは困難です。一人ひとりの個性やライフステージに応じたきめ細かい医療を実現するためには、性差、個人差、個人内でのライフステージによる違いを考慮した予測技術とそれに基づいた予防法が必要となります。がんの領域ではゲノム情報を利用した個別化医療が進んでいます。しかし、病気の発症や老化の進行は、遺伝要因と環境要因の複雑な相互作用から生じるので遺伝情報だけに注目するのでは十分ではありません。近年のAI技術の進展から、臨床検査データやウエアラブルセンサーデータなどの多様な実世界のデータから高精度の予測モデル(代理モデル)が構築できることが明らかになってきました。このような代理モデルと従来の因果モデルを組み合わせたハイブリッドモデルによって個人差や個人内での違いを考慮した予測と予防が実現できることが期待されています。このようなAI技術の進展を踏まえて、これからAIを使ってどのように私たちの健康と長寿を進めていけばいいのかを皆さんといっしょに考えたいと思います。