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『老化と健康』
眠り、腸内細菌、フレイル予防、食、そしてAl…健康な長寿を目指して

第10回 プレシジョン時間栄養学
〜食べるタイミングでウェルビーイングな生活を〜

演者 田原 優
広島大学
開催方式 オンライン(Zoom)
日時 2024年9月20日(金曜日)15:00~
※講演は1時間程度を予定しています。
世話人 正井久雄
所長
参加自由 詳細は下記問合せ先まで
申込方法 ◆オンライン(Zoomウェビナー)◆
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お問い合わせ 研究推進課 普及広報係
電話 03-5316-3109

講演要旨

スリープテック、フードテックなどAI/IoTを活用したヘルステック分野の発展により、日々の健康情報が簡単に手に入る時代となった。人々は時計やスマートフォンを覗き込むことで、自身の今日の睡眠スコアやストレス具合を確認できるようになり、AI食事管理アプリを使えば、日々の栄養摂取状況を「見える化」でき、食物繊維の不足や塩分の摂り過ぎに気づけるようになった。「プレシジョン栄養学」とは、ライフステージや遺伝的・社会的背景をベースに、個人個人に合った栄養提案を行うことを目指す学問である。ヘルステックから得られたビッグデータを活用することで、新たな現象を見出し、そこから基礎研究に戻るリバース・トランスレーショナル研究を進めることができる。また、「時間栄養学」とは、これまであまりしっかりと考えられてこなかった食の「タイミング」を考える学問である。時刻と共に1日の変化をもたらす体内時計研究をベースに、ベストな栄養・サプリメントの摂取タイミングや、健康によい食べ方の提案を考える。例えば、老化に伴うサルコペニア予防には、普段の食べ方を少し変えて朝によりたんぱく質を多く摂ることを奨める。本講演では、AI食事管理アプリ「あすけん」を用いたプレシジョン時間栄養学研究について紹介し、普段の生活における食べ方の新提案を皆様と共有する場にしたい。

略歴

2013年に早稲田大学にて博士(理学)を取得。早稲田大学助手、早稲田大学助教、2016年よりUniversity of California Los Angeles 助教、2019年より早稲田大学准教授。2022年より広島大学大学院准教授。2021年早稲田大学リサーチアワード、日本時間生物学会学術奨励賞受賞。プレシジョン栄養学(建帛社,共編著,2024)、体内時計応用法(杏林書院,編著,2022)、体内時計健康法(杏林書院,共著,2017)。