7月の京都は、何て暑かったんだろう!私が京都から東京に赴任してきた時に最初の夏に感じたことです。京都の人は、そんな暑さなどお構いなしに祇園祭の準備に勤しみます。祇園祭といえば、祭りの熱気が頂点に達する宵山、翌日の山鉾巡行が有名で、たくさんの家族連れやカップルが訪れます。私の祇園祭の楽しみ方は、7月上旬から京都市内各地で行われる山鉾のくみ上げ(山鉾建て)を見ることです。34基ある山鉾建ての組みあげの仕方は、山鉾によって異なり、すべて釘を一切使わない伝統技法で組み立てられます。残念ながらコロナ感染拡大により数年間中止された祇園祭でしたが、技術継承を目的として山鉾建ては行われていました。私はそのくみ上げされる山鉾をじっと眺め、千年もの間、その伝統を守り抜いた先人へ畏敬の念、そして我々日本人の素晴らしさを感じるのです。さて、7月号の都医学研 NEWS は、京都の夏の暑さに負けず劣らずホットな内容で、祇園祭の山鉾数に似た医学研研究の多様性が見て取れると思います。いよいよ夏本番、体調管理に気をつけて、暑さに負けないように頑張りましょう。