- この都医学研セミナーは終了しました。-
演者 | 照沼 美穂 新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔生化学分野 教授 |
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会場 | オンライン(Zoom) |
日時 | 2022年10月26日(水曜日)16:00~ |
世話人 | 池田 和隆 精神行動医学研究分野長/依存性薬物PJリーダー |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
脳内のグルタミン酸が作用する受容体には、イオンチャネル型と代謝型がある。イオンチャネル型グルタミン酸受容体にはAMPA型、NMDA型、カイニン酸型の3種類があり、このうちカイニン酸型受容体は、プレとポストシナプスの両方に局在するが、シナプス伝達への寄与は少ないと考えられてきた。近年になり、徐々にカイニン酸型受容体と精神疾患との関連性がヒトで報告され始め、カイニン酸型受容体の重要性が見直されている。しかしながら、カイニン酸型受容体の機能解析を行った研究は少ない。我々は、カイニン酸型受容体の機能を明らかにするために、カイニン酸型受容体サブユニット欠損(KO)マウスを作製し、生化学的解析及び行動解析を行ってきた。本セミナーでは、得られた知見について紹介したい。
また、アルコールの摂取がもたらす暴力行動にNMDA型グルタミン酸受容体のGluN2Dサブユニットが関与することも明らかにしたので、その成果についてもあわせて紹介したい。