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第3回 都医学研都民講座 「ものわすれ、脳とこころの楽屋裏」

− この都民講座は終了しました。 −

「暮れなずむ脳」 の内景 ~顕微鏡でみる加齢とアルツハイマー病~

東京都医学総合研究所 脳病理形態研究室 室長内原 俊記

細菌という外的な原因が健康な身体に感染して病気を起こすという構図は理解し易く、原因を排除するという治療もなりたち易い。アルツハイマー病やレヴィー小体型認知症の病変は脳内にもともと存在する自分自身の蛋白が変化したものである。加齢に伴い病変は増加し、認知障害も次第に明らかとなるが、病気との境目は定義しがたい。暮れなずむ脳の変化を、暮れなずむ脳がとらえている加齢のありかたをふまえ、疾患としての認知症との関係をみなおしてみたい。

「老耄の意味を考える」 ~自然の配慮という視点~

東京大学 名誉教授 大井 玄

生存に必要な能力の低下する老耄(年をとって心身の働きが鈍くなる過程)には恐怖を覚える人が多い。しかし、生老病死を診る看取り医の視点からは、死のまえの老耄の段階はありがたい段階である。まず自分が死ぬことへの恐怖がなくなる。また、三人に一人はがんで死ぬが、がん疼痛が顕著に軽減することが松沢病院の記録からも実証されている。さらに、老耄は加齢とともに増え、九十歳を超えると過半数が認知症(ほとんどがアルツハイマー型)である。これらの事実は、松下正明元松沢病院長が指摘したように「アルツハイマー型認知症」は病気ではなく、人類に共通する、生物学的に自然な現象(老耄)であることを強く示唆する。


日時 平成29年7月27日 (木) 午後2時半~4時 (開場午後1時半)
場所 一橋講堂(東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線 神保町駅 徒歩約4分、東京メトロ東西線 竹橋駅 徒歩約4分)
アクセスマップはこちら
定員 抽選で500名様 入場無料
申込方法 事前申込制・往復ハガキまたは電子メールにて (1通につき2名様まで)
  • 往復ハガキは、〒156-8506 東京都世田谷区上北沢2-1-6 東京都医学総合研究所 事務局 研究推進課 普及広報係宛
    住所、氏名(フリガナ)、参加希望人数 :2名希望の場合は同伴者氏名、電話番号(日中のご連絡先)、「第3回都民講座希望」とご記入ください。
    応募ハガキ記入例はこちらから。
  • 電子メールは、tominへ 本文に氏名(フリガナ)、2名希望の場合は同伴者氏名、電話番号を記入し、件名に「第3回都民講座希望」と記入してください。

※ なお、無効となる場合がありますので、記入漏れのないようにご注意ください。

※ 要約筆記をご希望の方は、要約筆記がご覧いただけるお席にご案内する関係上、応募にあたりましては「要約筆記希望」とご記入いただきますよう、お願いいたします。

※ 応募メールを送信してから、3営業日以内に弊所からの受付メールが届かない場合は、恐れ入りますが、迷惑メールフォルダをご確認ください。迷惑メールフォルダにも不着のようでしたら、メールアドレス、本文、件名等を再確認頂き、メールの再送信をお願いいたします。

申込締切 平成29年7月10日(月) ハガキ:消印有効、メール:必着
問合せ 普及広報係 TEL.03-5316-3109 FAX.03-5316-3150
主催 公益財団法人 東京都医学総合研究所
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