開催報告

第46回 サイエンスカフェ in 上北沢(2024年8月24日 開催)
研究者体験をしてみよう! DNA 抽出と遠心分離


学術支援室 主席研究員笠原 浩二

第 46 回 サイエンスカフェ in 上北沢を、再生医療プロジェクトの安田有冴さん、研究技術開発室の西村友枝さんとともに開催しました。参加者の皆さんには全員白衣を着て研究者の恰好をしてもらいました。はじめに DNA が遺伝子であることを説明し、玉ねぎ切片の DNA を酢酸オルセインで染色して、顕微鏡で核が染まることを観察しました。そしてブロッコリーから DNA を抽出し、エタノールを加えることによって白い沈殿を得ました。ぶんぶんゴマを利用した遠心分離機を作製し、遠心分離の原理を理解してもらいました。その後、本物の遠心分離機を使って、トマトジュース、乳酸菌飲料、牛乳が回転数の違いによって沈殿する様子が異なることを体験してもらいました。最後にブロッコリーから抽出した白い沈殿を遠心分離で集め、酢酸オルセインで赤く染まることから、DNA であることを確認しました。「普段、目にしない本格的な機器の実験を体験できて貴重な時間でした。また、ぶんぶんゴマなど家でもいろいろ試せそうな実験もありがたかったです。」「子供の関心を高めるとても良いイベントでした。家庭でできるコンセプトが良かったです。」などの感想をいただきました。

会場の様子photo