意義
統合失調症は、患者と家族の暮らしに大きな影響を及ぼす心の病であり、本邦での患者数は約80万人におよぶ。ほとんどの患者は10代から20代の思春期に好発し、長期間の治療を余儀なくされるが、その分子機序は未解明のままであり、根本的な治療・予防戦略は確立されていない。本プロジェクトでは、思春期の糖化・酸化ストレスが発症を引き起こすメカニズムを解明し、その知見に基づく予防介入法と新規治療薬の開発を通じて、より効果的な統合失調症の予防・治療戦略の確立を目指す。
目標
- 統合失調症の発症リスクと関連する新たな糖化・酸化マーカーを明らかにする
- 思春期の糖化・酸化ストレスが統合失調症の発症を引き起こす分子機序を解明する
- 統合失調症発症リスクを思春期早期から低減するための有効な介入戦略を開発する
メンバー
プロジェクトリーダー 新井 誠
- 糸川 昌成
- 鳥海 和也
- PARIDA IsabellaSupardi