演者 | 横林 しほり 理化学研究所 生命医科学研究センター エピゲノムダイナミクス理研ECL研究チーム 理研ECL研究チームリーダー |
---|---|
会場 | 2階講堂(対面式のみ) |
日時 | 2025年2月17日(月曜日)16:00~17:00 |
世話人 | 宮岡 佑一郎 再生医療プロジェクトリーダー |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
哺乳類の生殖細胞発生は、胎生初期の始原生殖細胞の出現により開始する。これまで、主にマウスを用いた研究により、哺乳類生殖細胞発生機序の理解は大いに進んできた。一方、霊長類を含む非マウス哺乳類の研究により、始原生殖細胞発生機序における種差も観察されてきた。
我々は、ヒト生殖細胞発生機序の理解を目指し、試験管内再構成系の構築を目指してきた。これまでに、ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)を起点として始原生殖細胞様細胞を誘導する系、さらに始原生殖細胞様細胞を性分化開始期の卵原細胞様細胞まで分化させる系を報告している。また、ヒトiPS細胞のエピゲノム状態解析により、細胞株特有のエピゲノム状態や株間多様性を明らかにしてきた。本セミナーでは、ヒトiPS細胞のエピゲノム状態が始原生殖細胞分化過程やその間に誘導されるエピゲノム再編成過程に与える影響を議論したい。