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演者 | 成瀬 桂子 愛知学院大学大学院 歯学研究科 教授 |
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会場 | 対面式(2階講堂) |
日時 | 2024年7月19日(金曜日)16:00~ |
世話人 | 三五 一憲 糖尿病性神経障害プロジェクトリーダー |
参加自由 | 詳細は下記問合せ先まで |
お問い合わせ |
研究推進課 普及広報係 電話 03-5316-3109 |
歯周病が全身の様々な疾患と関連することが報告されている。疫学研究、基礎研究より歯周病が動脈硬化性疾患を進展される可能性が示唆されている。我々の基礎研究においても、歯周病の存在は動脈に初期炎症を誘導することが証明された。
糖尿病と歯周病は双方向性に影響することが知られているが、歯周病による慢性炎症は糖尿病を発症しやすくし、糖尿病患者においては血糖状態を悪化させる。
さらに歯周病による動脈硬化の発症・進展は、他の糖尿病合併症を悪化させる可能性がある。事実、ピマインディアンを対象にした2型糖尿病患者における11年間の前向き観察研究では、歯周病が重症であるほど死亡率が高まり、とくに虚血性心疾患と糖尿病腎症による死亡が増えることが報告された。
本講演では、歯周病と全身疾患の関連とその対処法について考えた。