在外研究報告：認知症におけるアドバンス・ケア・プランニング、行動・心理症状の対応プログラム

中西三春先生は2023年6月～2024年3月にかけてオランダに滞在し、ライデン大学医学部公衆衛生・プライマリケア分野においてJenny T. van der Steen准教授とともに研究を実施してきました。van der Steen准教授が議長を務める欧州緩和ケア学会のタスクフォースの委員として、認知症におけるアドバンス・ケア・プランニングのガイドライン策定を行い、その成果はThe Lancet Healthy Longevity掲載論文として発表されます。

また中西先生が東京都医学総合研究所在籍時に開発に携わった日本版BPSDケアプログラムと同じく、オランダでもスウェーデンのBPSD-registryをモデルとした行動・心理症状の対応プログラム開発が進められています。中西先生はスウェーデン・オランダの両チームと連携し、スウェーデン・オランダ・日本の3か国でBPSDケアプログラムの実践を通じた知見を世界に発信する共同研究に向けた体制づくりを行ってきました。

講演ではこれらの認知症ケアにおける重要なトピックについて、研究や活動の成果を紹介いたします