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平成28年度 医学研セミナー

ショウジョウバエ脳神経系におけるグリアアセンブリ

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演者 粟崎 健
杏林大学 医学部 生物学教室 教授
会場 東京都医学総合研究所 2B・2C会議室
日時 平成28年11月25日(金)16:00~17:00
世話人 齊藤 実 (学習記憶プロジェクトリーダー)
参加自由 詳細は下記問合せ先まで
お問い合わせ 研究推進課 普及広報係
電話(03)5316-3109

講演要旨

神経系は、神経細胞とグリア細胞という二種類の主要細胞から構成される組織である。グリア細胞は、神経系の構造と環境の維持、神経細胞への栄養供給、神経情報の修飾など、神経系の機能を維持するために必要な細胞であると考えられている。神経系の中心はあくまでも神経細胞にあり、グリア細胞は単に支援細胞にすぎないという考えが一般的ではあるが、最近では、グリア細胞がグリアアセンブリ(集合体)を形成し、神経回路機能をコントロールしている可能性も指摘されている。いずれにせよ、高次情報処理という脳神経システムの有する高次機能を果たすために、グリア細胞が必要不可欠な存在であることは明らかであり、グリア細胞やグリアアセンブリについてより良く理解することにより、システムとしての脳神経系を頑健に構築・制御・維持する仕組みについて理解することが期待できる。

高度な分子遺伝学的解析ツールの発達と個体レベルにおける遺伝子機能解析に優れたショウジョウバエは、神経系の発生と機能を理解する上で強力な研究モデルシステムとなっている。また、ショウジョウバエは、他の高等モデル生物に比べてシンプルな脳神経組織を有し、グリア細胞の総数も比較的少ないため、ショウジョウバエ脳組織はグリア細胞の発生と機能を解析する優れたモデル系となることが期待できる。私たちはこれまでに、ショウジョウバエにおいても脊椎動物のようなグリアサブタイプが存在し、これらがグリアアセンブリ様の構造を作っていることを明らかにした。本セミナーでは、これまでの私たちの研究成果と今後のショウジョウバエを用いたグリア研究の展望とそのポテンシャルについて紹介する。

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