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平成26年度 医学研セミナー

有髄神経の形成および傷害の分子メカニズム

− この都医学研セミナーは終了しました。 −

演者 薄 敬一郎(Department of Neuroscience, Baylor College of Medicine Assistant Professor)
会場 東京都医学総合研究所 講堂
日時 平成26年6月6日(金)16:00
世話人 三五 一憲 副参事研究員(末梢神経病態研究室長)
参加自由 詳細は下記問合せ先まで
お問い合わせ 研究推進課 普及広報係
電話(03)5316-3109

講演要旨

神経細胞は、全身にくまなく軸索を伸ばし、生命活動をコントロールしている。 神経細胞からその標的までの、長大な距離にわたる神経活動電位の伝導は、有髄神経により迅速かつ効果的になされている。 有髄神経は、軸索とグリア細胞との相互作用により形成される。 グリア細胞は、軸索からのシグナルを受け、その周囲に層状の膜から成る髄鞘を形成し、軸索を絶縁する。 さらに、ランビエ絞輪部(隣り合う髄鞘間の間隙)の軸索膜上には、電位依存性ナトリウムチャネルが高密度に集積される。 このナトリウムチャネルにより活動電位が発生することから、ランビエ絞輪部は、軸索の機能的ドメインとして極めて重要である。 事実、さまざまな神経疾患や外傷において、ランビエ絞輪の破壊により神経症状が惹き起こされることが知られている。

本セミナーでは、髄鞘やランビエ絞輪の形成ならびに傷害の分子メカニズムについて、最近の知見を討論したい。

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