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第4回 都医学研都民講座「高齢者のてんかんと認知症~よく似た症状を見分け、正しい治療を受けるために~」

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東京都医学総合研究所 シナプス可塑性プロジェクト 主席研究員 島田 忠之

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近年、高齢者がてんかんを発症する例が注目されています。しかし、その症状は「てんかん」という言葉から受ける印象とは異なる場合も多く、特に認知症との区別は専門的な知識が必要です。本講演ではてんかん専門医の渡辺先生・認知症専門医の塩崎先生の講演のイントロダクションもかねて、高齢者のてんかん症状についての簡単な紹介と、てんかん動物モデルにおける記憶障害などについても紹介いたします。

新宿神経クリニック 院長渡辺 雅子

高齢で発症するてんかんは、血管障害や認知症に伴うものが約半分ですが、残りの半分はそれまで健康に暮らしていた高齢者にみられます。小児期発症のてんかんと異なり、けいれんを伴うことが少なく、症状も外見上軽微なため気づかれないことも多いです。一方、発作症状のみでなく、発作でないときに記憶障害を呈していたり、発作後の記憶障害も顕著であり、生活上の差し支えは大きいのが特徴です。発作は治療で消失しますので、今回、実際の症例の発作時ビデオをご覧いただき、高齢者てんかんの特徴の理解が進むようにしたいと思います。脳がある動物はすべててんかんを発症するおそれがあり、てんかんの知識はとても重要です。

横浜市総合保健医療センター 部長塩﨑 一昌

高齢者では、てんかんの発症率が上昇します。認知症診断のために物忘れ外来を訪れる高齢者は増加しており、その中にはてんかんとの鑑別が必要な方や、てんかん性の病態を併せ持つ方が混在していると思われます。私どもの物忘れ外来では、脳波検査によりてんかんが疑われる患者さんは約5%おられました。そのような患者さんには、抗てんかん薬による治療可能性を先ず評価し、その後に認知症診断を行うようにしています。本講演ではその過程における、抗てんかん薬の認知機能に対する治療効果を中心に紹介します。

日時 平成28年9月15日(木)午後2時半~4時(開場午後1時半)
場所 一橋講堂
(東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線神保町駅徒歩4分/東京メトロ東西線竹橋駅徒歩4分)
定員 抽選で500名様 入場無料
申込方法 事前申込制・往復はがきにて (1通につき2名様まで)
〒156-8506 東京都世田谷区上北沢2-1-6
東京都医学総合研究所 研究推進課 普及広報係宛
  • 住所、氏名(ふりがな):2名希望の場合は両氏名、電話番号(日中のご連絡先)、「9月15日開催、第4回都民講座参加希望」とご記入ください。
  • 応募ハガキ記入例はこちらから。

※ なお、無効となる場合がありますので、記入漏れのないようにご注意ください。

※ 要約筆記ご希望の方は、要約筆記がご覧いただけるお席にご案内させていただきます関係上、応募にあたりましては「要約筆記希望」とご記入いただきますよう、お願いいたします。

申込締切 平成28年9月12日(月) 消印有効 (申込締切を延長いたしました)
問合せ 普及広報係 TEL.(03)5316-3109 FAX.(03)5316-3150
主催 東京都医学総合研究所
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