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手足口病

都医学研の取り組み

エンテロウイルス71についての研究

私たちの研究室ではアジア諸国で多くの犠牲者を出したエンテロウイルス71(図5) についての研究を行っています。具体的には、エンテロウイルス71の感染のメカニズムを調べ、防御方法を確立することを目標としています。

図5. エンテロウイルス71粒子

エンテロウイルス71粒子

これまでにこのウイルスが細胞に感染するときに結合する分子(ウイルス受容体)を同定しました(図6)。

このウイルスは元々ヒトを宿主とするウイルスなのでマウスなどの実験動物に感染しません。そのためワクチンや抗ウイルス薬の開発上で動物実験ができず大きな問題となっていました。

図6. エンテロウイルス71受容体の研究

エンテロウイルス71受容体の研究

私たちはヒトに由来する受容体分子をマウスで発現させ、ウイルスに感染することができるマウスモデルを開発しました。この動物モデルを用いれば、ワクチンの有効性試験などを行うことが可能となります(図7)。現在、ワクチンや抗ウイルス薬の開発に繋がる研究を行い、都民や社会へ貢献することを目指しています。

図7. エンテロウイルス感受性マウスモデルの開発

エンテロウイルス感受性マウスモデルの開発
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