HOME広報活動刊行物 > April 2014 No.013

開催報告

第7回 国際シンポジウム

主催:こどもの脳プロジェクトリーダー林 雅晴
主席研究員佐久間 啓

去る2014年2月21日に、こどもの脳プロジェクト主催で第7回都医学研国際シンポジウム「発熱、炎症とてんかん Fever, Inflammation, and Epilepsy」を開催させていただきました。発熱や炎症に関連するけいれん性疾患について臨床神経学・遺伝学・免疫学といった様々な角度から研究を行っている7名のエキスパートを国内外より招聘しご講演をいただきました。

私たちはてんかんなど小児神経領域におけるcommon diseasesにおける免疫系の関与に興味を持って研究を進めております。これらの疾患は臨床的・社会的に大きな問題となっていますが基礎研究という視点からの注目度はまだまだ低いのが現状です。そこでbedsideとbenchの連携が加速することを期待してこのようなシンポジウムを企画しました。

企画にあたり最も不安だったのは、自分に国際シンポジウムを主催するだけの“器”があるだろうか?という点でした。私のように国際的には全く無名の人間からの招聘に海外の研究者たちが応えてくれるかどうか最初は半信半疑でしたが、国際学会に参加した際に著明な研究者たちにアポなし突撃を繰り返して名刺を配った努力(?)が、この時ほど報われたと感じたことはありませんでした。

また都医学研国際シンポジウムでは初めての試みとして一般公募によるポスターセッションを企画し、17題の興味深い演題が集まりました。おかげで多くの若手の先生方が積極的に討議に加わり、シンポジウムに活気を与えたと感じております。

最後にシンポジウムの企画・進行にご尽力いただいた全ての方々にあらためて深謝いたします。

写真

脳発達・神経再生研究分野 前田 信明

 
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