HOME > 広報活動 > 刊行物 > April 2016 No.021
April 2016 No.021
東京都医学総合研究所 統合失調症プロジェクトリーダー新井 誠
3月6日(日)、東京都医学総合研究所において、「サイエンスカフェin上北沢 こころのサイエンス」を開催しました。
第21回目のサイエンスカフェとなる今回は、「こころ」について、新井が話題を提供しました。 第1幕は、脳の構造と機能から、こころの不思議に迫るという説明をしました。ヒトの脳はどのようにして形成されてくるのか、また、脳のネットワーク、記憶の分類と関連する脳部位などについてお話しをしました。
休憩を挟んで第2幕は、脳と心の病気の研究についてお話しをしました。脳の病気が判る主な検査法として、X線で内部構造の異常を探るCT、三次元的な情報を多く得られるMRIなど様々な手段があること、様々な疾患を克服するために動物が使われていることなど専門的な分野を説明しました。最後に、統合失調症について、発症の要因、カルボニルストレス(糖化現象)性の統合失調症の治療・予防に向けてのお話しをしました。
第3幕は、参加者の希望を募り、ピアノ演奏が流れるなか、研究室見学・ヨーガの体験・ポスター紹介に分かれて、それぞれ興味のある企画を体験していただきました。特に研究所見学の人気が高く、参加者は普段見ることのできない研究室の中を見学して嬉々とされていました。
第4幕は、実際に自分の「こころ」の様子を知っていただくため、性格検査の体験をしていただきました。いま、ここでの「こころ」の様子を知ろうと、皆さん熱心に参加されていました。
工夫をこらした内容に、参加者からは「研究員の説明が分かり易く内容もとても面白かったです」「研究者の方々の雰囲気が良かった」「バラエティーに富んだ内容、工夫に感謝します」「ピアノ演奏が素晴らしかった」といった声が多数寄せられました。多くの方にご参加頂き、心より感謝申し上げます。