HOME刊行物 > Oct 2020 No.039

編集後記

編集後記

1月16日、日本国内ではじめての新型コロナウイルス感染者の確認から、感染者急増による緊急事態宣言、そして自粛生活を経て、一時は抑え込めたと思われたものの、東京都では、6月中旬から感染者が増えはじめ、7月9日には4月の最多感染者数を超え...。

こうして書くと、大変な事態に直面していることを実感しますが、現在、我が医学研はもとより、世界中でワクチンと治療薬の開発に取り組んでいます。人類の英知を結集すれば、克服も近いと信じています。

さて、このような中、先日ニュースを見ていて、感染者数の報道に驚かない自分に違和感を覚えました。現状に慣れたのかなとも考えましたが、「慣れる」とは、辞書によると「通常のこととして受け入れられるようになる。」や「経験を重ねて、習熟する。」といった意味です。

振り返ると、自分は習熟して受け入れたのではなく、油断して受け流しているのではないか? と気づき愕然としました。コロナ禍の仕事と生活に当たり、改めて経験を重ねて「油断」することなく「慣れる」ようにしなければと思いを新たにいたしました。

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