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開催報告

平成30年度 第1回都医学研都民講座 (平成30年4月27日開催)
「タンパク質をマスターして 健康な体になろう!」

カルパインプロジェクト リーダー小野 弥子

左:宮崎拓郎先生(カルパイン研究室にて)

左:宮崎拓郎先生(カルパイン研究室にて)

4月27日(金)、都医学研2階講堂において「タンパク質をマスターして健康な体になろう!」と題して、昭和大学医学部生化学講座の宮崎拓郎先生をお迎えして、第1回都医学研都民講座を行いました。今年度初めての開催でしたので、正井久雄所長からご参加頂いた方々への挨拶がありました。

講演ではまず「タンパク質が切れないと筋肉や胃の病気になる?」と題して、私からタンパク質とタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)との関係についてご紹介しました。当プロジェクトの名前である「カルパイン」もプロテアーゼです。そこで、筋肉や胃にとって「カルパインがタンパク質を分解することが、健康に大切である」という例をお話いたしました。

次に、宮崎先生から「血管変性疾患への挑戦:しなやかな血管を手に入れる」と題してご講演を頂きました。冒頭では、血管はただの管ではなく「生命力に富んだしなやかな管である!」ことを美しいスライドを使って分かりやすくご説明されました。そして、先生ご自身の研究より、動脈硬化症のメカニズムにおいては、糖やコレステロールだけでなく、実はタンパク質も重要な役割を担っていることについてお話頂きました。後半では、血管を「ただの管」にしないよう、食生活の改善と運動に取り組むことついて、医学及び栄養学的見地から説明されました。多くの方が熱心にメモを取られていました。

講演後に頂いたご質問やアンケートによるご意見から、話題を提供した者として学ぶ機会ともなりました。ご参加、ありがとうございました。

都医学研2階講堂

会場:都医学研2階講堂

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