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開催報告

東京都科学技術週間特別行事( 平成30年4月21・22日実施)
「Tokyoふしぎ祭(サイ)エンス2018」

基盤技術研究センター 室長高松 幸雄

Tokyoふしぎ祭(サイ)エンス

東京都では、科学技術週間中の4月21日(土)と22日(日)の2日間、お台場の日本科学未来館で、科学技術への理解と関心を深めてもらうために小中学生を対象とした『Tokyo ふしぎ祭(サイ)エンス2018』を開催しました。東京都医学総合研究所は、2日間にわたり「遺伝子DNAとアレルギー ~ 見てみよう 調べてみよう 作ってみよう ~」をテーマにした三つの体験教室を企画し、400名近い方々に参加していただきました。

企画1「バナナからDNAをとりだしてみよう」と企画2「DNAの二重らせんを作ろう」に参加する子供たちには、ミニ講演で「遺伝子とDNA」について学んでもらった後に、それぞれの体験教室に分かれてもらいました。  企画1では、白衣とゴム手袋を身に着けた未来の研究者が、身近なバナナからDNAを抽出する実験を通して、DNAが特別なものではないことを知ってもらいました。また、実験の合間に、精細イラストを利用して、バナナは種はなくても脇芽の株分けで増やせる多年生植物であることを知ってもらうことができました。

企画2では、塩基対のルール通りに小さなカラービーズをつなぎながら、DNA塩基が対を作ることで二重らせん構造をとっているということを学んでもらいました。全員がストラップを完成させることができ、大切なお土産になりました。

企画3の「のぞいてみよう アレルギーの世界」では、花粉症プロジェクトの研究者が、実体顕微鏡下でアレルゲンとなるダニやスギ花粉を説明し、大型ディスプレーに映し出された血液塗抹染色標本の顕微鏡像を見ながらアレルギー炎症性疾患に関係する免疫細胞について解説しました。

体験を通して子供たちの科学への理解と関心を深める企画はとても大変ですが、子供たちの真剣なまなざしと笑顔は、関わった全てのスタッフにやりがいを感じさせてくれます。

ご参加いただいた皆様が、科学へ興味を持っていただけたら幸いです。

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