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平成27年度 医学研セミナー

タンパク質のビッグデータを計算機で解析することでどういうことがわかるのか?

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演者 由良 敬(お茶の水女子大学・生命情報学教育研究センター 教授)
会場 東京都医学総合研究所 2階講堂
日時 平成27年5月27日(水)17:15 ~ 18:15
世話人 丸山 千秋 研究員(神経回路形成プロジェクト)
参加自由 詳細は下記問合せ先まで
お問い合わせ 研究推進課 普及広報係
電話(03)5316-3109

講演要旨

生命科学研究における測定技術の発展により、膨大な量の生命科学データが産出される ようになった。このことによって、生命科学研究における計算機の利用が、不可避な状況になった。しかしその利用は、時としてブラックボックス化され、結局はどのようなデータが生みだされているのか、またどのような解析への発展があるのかをわからなくしている。そこで本研究室では、生命科学に関するさまざまな測定データの関連を見出す方法の開発とその適用を行うことで、新しい知見を生みだす努力を続けている。

本セミナーではその一端として、本研究室で取り組んできた以下のテーマを時間が許す限り紹介したい。

  • 癌患者のゲノム塩基配列データとタンパク質の構造データを結び合わせることで、ゲノムのどの変異が疾患と関連があるかを推定する方法を開発した。
  • 分子生物学の手法でRNAに結合する可能性が明らかになったタンパク質において、そのタンパク質の立体構造を推定し、どの部位でRNAと相互作用するかを推定した。
  • 多くの生物種のゲノムデータを用いることで、共通祖先タンパク質のアミノ酸配列を推定することができるようになった。太古のタンパク質の構造を推定し、現在までにどのような変化を遂げてきたかを推定した。
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